職人の染色


繊維の性質に合わせて様々な染料があります。

天然繊維、合成繊維でも繊維にあった染料を使わなければ染めることはできません。

 

初山染工では特性に合わせた染料で染色することは勿論、耐久性も考えた染料で染色します。

服地であれば、洗濯に強く、紫外線による変色・退色に強い耐洗濯・耐光染料を使います。

資材関係ならば、洗濯性よりも紫外線や摩擦等に強い染料です。

 

お客様のニーズに答えた染色を提案できます。

防災加工


 お客様のニーズに応え、小ロットからの注文に対応しています。特に防炎加工は2012年から国際・国内の基準変更に合せた新加工剤を開発から携わり、安心安全な加工に対応しています。

明治44年、創業時から繊維の街の足利市で捺染加工から現在の染色防炎加工まで染色一筋で技術研鑽に励んでおります。
 有限会社初山染工は、他社にはできない本物の防炎加工を施します。防炎のための薬剤の調合と、定着させるための独自の工程が、初山染工の自慢です。防炎加工は通常は機能性加工と呼ばれます。繊維の表面に絵の具を塗るような加工が多いのですが、初山染工の加工は染色と全く同じ加工です。
 繊維の性質に合せて色染と同じ方法で繊維の内部から薬剤の定着をさせますからカーテンが破れるまで防炎性能は損なわれません。また、人体に悪い影響を及ぼす加工漏れ薬剤や匂いが残っていることはありません。

防炎カーテン製造 原材料


編織会社で作られた生地を染色整理会社でプレセットをかけます。プレセットされた生地を染色機に掛けて精錬加工を行います。精錬加工後に高圧染色機で染色・防炎加工を施します。染色防炎加工後にファイナルセットをして規格通りの幅をだして生地の納入になります。

 

-ポリエステル糸-

 

繊維として耐熱性、強度に優れ、また染色性にも優れている為、現在生産される衣料用繊維(天然繊維を含む)の半数近くがポリエステルです。 また溶融糸法紡績する際に糸の形状に変化を与えたり、抗菌素材を練りこんだりすることにより、種々の特性を持った合成繊維とすることができます。

 

-プレセット-

 

生地の収縮を抑え、製品完成時の規格が出るようにします。テンター機という専用の機械で横幅1m~3mを引ける機械です。

プレセット温度  170℃~180℃

 

-精錬加工-

 

生地の洗い、編織された生地には糸汚れ、編織中に糸の滑りをよくするためにニッティングオイルと呼ばれる潤滑油が使用されるために油の除去は徹底しなければなりません。

 

-防炎・染色加工-

 

洗浄の終わった生地の重量比で染料を投入し任意の色に染め上げます。繊維の性質に合わせて電化反応をおこして染着させます。ポリエステルの場合は分散染料を使います。防炎加工も染色と同じ考えで防炎剤を生地と化学反応させて吸着させます。防炎性能は、イ・ロ・ハに等級分けされます。

 

-ファイナルセット-

 

染色防炎加工の済んだ生地を規格通りの巾に引き製品とします。
加工温度は180℃~190℃です。

 

-防炎材-

 

昭和20年代後半より開発が進められてきました。HBCD(ヘキサブロモシクロドデカン)が非常に防炎性に優れ、加水分解劣化が無く、安定物質であることからレースカーテン・建築資材等に使用されてきました。しかし焼却時にダイオキシンを発生させオゾン層破壊の要因にあげられ、また難分解性で高蓄積性であるために河川汚染を引き起こして人体への悪影響が問題視されて使用が出来なくなりました。2012年ストックホルム条約で製造使用禁止が国際批准されました。

 

ポリエステルにはレギュラーポリエステルとカチオンポリエステル(CDP)があります。レギュラーはマイナスイオン、カチオンはプラスの電化を持ちます。磁石と同じでS極とN極は結び着きますが、同一極は反発し合う性質と同じで、同じポリエステルでも正反対の染料で染めなければなりません。レギュラーを染めればCDPは染まらず、CDPを染めればレギュラーは染まりません。レースカーテンはこの性質を利用し、色分けや柄による色分けされたデザインの製品が非常に多く販売されています。ただこのCDPには既存の防炎材では難燃にする事が難しく、リン系は全く無理な状態です。消費者の多様系で様々な色が好まれてきています。この色の展開においても染料自体が発火物質である為に、防炎効果を出すことが非常に難しい機能性加工として、花粉キャッチ、消臭、防蚊、撥水汚れ防止等がカーテンにはありますが、この加工も生地と薬剤の接着にバインダーと呼ばれる接着剤を用いますが、石油系のバインダーを用いるので防炎効果を生地自体の防炎性能が完璧であっても生地に石油を付けて燃やすようになってしまい製品にならないのが現実です。


HBCD使用でイlabel リン系ではロlabelがやっと取れる性能しかありません。

 

カーシートや電車・バス・航空機等のシート直接人体に触れる為にHBCDが使用できず、リン系が使用されています。これは、インテリヤカーテンなどに比べ、防炎性能の基準が緩やかなためです。インテリヤや建築資材等は着火が許されないがそれ以外の物は着火が緩やかであればとの曖昧さです。

 

こういった事情の中で非HBCDの開発当初から業界からも期待されています。使用の難しさや、扱いにくさ等のマイナスイメージばかり先行していますが、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)や化学兵器拡散防止法にも抵触せず、また困難な加工も次々とクリアーして、今まで使用できなかった分野の製品までに使用できる薬剤です。HBCDの製造使用が禁止されて以降、業界内は加工できない製品が多数出てきてようやく問題の深刻さが出てきました。日本各地の防炎加工産地が上記の多様性に撤退を表明し、色・機能性の加工を今後は受注しない方針をうちだしています。加工賃が仕入れコストを下回る状況も背景にはありますが。 この状況の中で非HBCDがこの多様性を克服しています。HBCDは50年の歴史の中で安定的な供給性能で支持されてきました。リン系は十数年の研究でも現時点の性能と安定性が出せずにいます。非HBCDはHBCDで使用できなかった寝具やカーシート分野にも期待がかかる製品です。